心の中の仏様をお迎えする

日本では古代神道の時代、そして仏教伝来以降も自然の恵みや脅威に対して神仏を見出し、すべての存在に仏(仏性)が宿ると考えてきました。

仏性とは全ての命を大切にし、又悲しみに寄り添う仏の心であり、その考えが今日に至る日本人の精神性や道徳心に深く影響を与えているのではないでしょうか。

私は現代に生きる仏師の一人として、人々の仏性に語り掛けるようなみ仏のお姿や、深い慈悲の心を木の中からお迎えし、表したいと日々ノミを握るのです。

仏師紹介

西久保 妙舟

1980年 大阪府にて生を受ける。
2000年 嵯峨美術短期大学卒業。
2003年 勤めていた会社を退職し、以前からの憧れであった物作りを一生の仕事にする為に京都伝統工芸専門学校に入学、仏像彫刻の基礎を学ぶ。
2005年 卒業後、滋賀県在住の大仏師渡邊勢山氏に師事し、佛像造顕所勢山社に入門する。
同所にて寺院用の丈六仏(約5メートル)を超える大仏から檀信徒用小仏まで数多くの造仏に携わる。
2018年 勢山社から独立。
2019年 雅号を「妙舟」とし滋賀県大津市に西久保仏像彫刻所を設立。
日々仏像彫刻の研鑽を重ねる傍ら、仏像と人々との新しい関わり方、演出表現、祀り方等を研究する。